手軽に始められる屋内競技として、最近注目を集めているのがボルダリングです。
2020年開催の東京オリンピックで、スポーツクライミングが追加種目として加わったことも手伝い、ボルダリングの知名度や人気はますます高まっています。
ガラス張りのジムで登っている様子を見て、興味をもつ人も多いのではないでしょうか。
でも初めてボルダリングを体験してみようというとき、どんな格好をしていけばいいのか迷いますよね。
そこで今回は、初めてボルダリングをするときのオススメ服装コーディネート【男子編】を紹介していきます。
【女子編】はこちら。
目次
1.ボルダリングに必要なアイテムは?
ボルダリングは、「着のみ着のまま」行えるスポーツです。
来た格好のまま登ってそのまま帰る、という人も少なくありません。
ほとんどのジムでシューズやチョークのレンタルを行っているので、必要な持ち物もありません。
はまっていくと、チョークやシューズ、チョークバッグ、ブラシなどのクライミングギアが欲しくなってきますが、とりあえずは運動しやすい服だけ用意すれば大丈夫です。
1.1トップス
トップスは、ほとんどTシャツの一択だと思います。
最もボルダリングのしやすい上半身の格好は、1位に裸、2位にタンクトップ(≒ランニングシャツ)です。
裸は論外として、タンクトップもハードルが高いと思います。
肉体美に自信がある人など、着慣れている人はタンクトップでもいいと思いますが、「登れる人」というレッテルを貼られること間違いなしです。
ちなみに上半身裸を禁止しているジムもありますので、ルールを守って裸になりましょう。
登れるようになってくると、Tシャツは肩回りが窮屈に感じるようになってきますが、最初であれば気にしなくて大丈夫です。
もし気になるようであれば、伸びやすい生地を使用したものを選ぶのも手かもしれません。
1.2ボトムス
ボトムスも、一番動きやすいのは下着だと思いますが、当然ほとんどのジムで禁止されているはずです。
ホットパンツも見かけたことはありますが、よく思わない人もいるのでオススメできません。
オススメは、ハーフパンツかロングパンツです。
ボルダリングをすると、高い確率でひざやすねにすり傷ができます。
ハーフパンツであればひざを、ロングパンツであればすねまで保護できるので、少し動きづらさはありますが、オススメします。
すり傷へっちゃらという人は、ショートパンツでOKです。
ショートパンツにスポーツタイツをプラスすると、ハーフパンツやロングパンツよりも動きやすく、すり傷も軽減でき、スポーティでおしゃれになります。
ちなみに、丈の長さ順に、ホットパンツ<ショートパンツ<ハーフパンツ<ロングパンツです。
1.3ソックス
レンタルシューズを履く場合は、ほとんどのジムで靴下着用を求められます。
手入れしているとはいえ、多くの人が履いたレンタルシューズは臭います。
来るまでに履いてきた靴下とは別に、もう1足用意しておきましょう。
ただ、一般的なショップで販売されているもので「一番のオススメ」というものはありません。
というのも、クライミングシューズは一般的なスニーカーと比較すると、履き口からヒールまでの長さが短く、ちょうどいい丈の靴下がないのです。
パンプス丈の靴下だと、縫い目があたるので、履いているうちに痛くなってきます。
クライミングメーカーなどが販売するクライミングシューズ用の靴下は、縫い目がフラットで履き心地がよくなっています。
ですが、初めてのボルダリングで、わざわざ専用の靴下を買う必要はありません。
しいてオススメするとすれば、パンプス丈かくるぶし丈の靴下です。
ボルダリングシューズは、きつめのサイズを履くので、なるべく薄手のものを選んでください。
登っているときは、こまめにシューズを脱いで痛くならないように調整しましょう。
ハイソックスのような丈のある靴下は、見た目があまりよくないため、オススメできません。
2.オススメのコーディネートは?
正直なところ、裸以外の運動しやすい格好であれば、どんな格好でもいいと思います。
でも、「あまり浮きたくない」「少しおしゃれにしたい」という想いも、痛いほどわかります。
是非これら5つのコーディネートを参考にして、ボルダリングデビューを果たしてください!
2.1究極のラフスタイル「Tシャツ+ショートパンツ」
シンプルイズベスト!なのかもしれません。
動きやすさを重視で、多くのクライマーが愛用する格好です。
Tシャツはどんなものでもいいと思いますが、肩回りの動きやすさを気にするのであれば、伸びやすい生地のものをオススメします。
ショートパンツも、デザインは問わず、ストレッチの効く素材のものがベターです。
2.2リスクヘッジなラフスタイル「Tシャツ+ハーフパンツ」
少し動きづらくはなりますが、ひざのすり傷を避けるにはこれです。
こちらも愛用者の多いコーディネートです。
Tシャツもハーフパンツも、好きなデザインで揃えてください。
ただ、ひざにかかるため、ハーフパンツはストレッチ素材でないと窮屈に感じるかもしれません。
2.3スポーティなおしゃれスタイル「Tシャツ+ショートパンツ+スポーツタイツ」
ランニングしている人がよく着るイメージですね。
こちらもよく見かけます。
足のすり傷を軽減できますが、勢いによってはほとんど無意味です。
ただ、むき出しにするよりはガードできますし、加圧タイプのタイツであれば、パフォーマンスもよくなるのでオススメです。
パンツは少し丈が短い方が合うと思います。
2.4すり傷ガードの意識高い系スタイル「Tシャツ+ロングパンツ」
やはり「痛いのは嫌だ!」という人にうってつけなのが、ロングパンツです。
ストレッチ素材でないと、パフォーマンス性がガクッと下がりますので気をつけてください。
また、少しタイトな方が、動かしやすいのに加えて、足元を見るときの視界がよくなるためオススメです。
ちなみに、クライマー専用のロングパンツは、ジーンズ調のものなど多様なデザインがあり、ストレッチが効く良品です。
将来的には手に入れたいアイテムです。
2.5全力で登る!ガチスタイル「タンクトップ+ショートパンツ」
できる限りパフォーマンスを高めたいという人は、これしかありません。
「登れる強クライマー」というレッテルを背負いながら、肉体美を見せつけましょう。
日本代表選手などのトップレベルのクライマーも、特に競技会や大会では、ノースリーブのトップスとショートパンツを着用しています。
もしかすると、いち早く上達するコーディネートなのかもしれません。
2.6他と差をつけるワンポイントアイテム
「他と同じじゃつまらない」という人は、ワンポイントを足してみてはいかがでしょうか。
オススメなのは、キャップとヘアバンドです。
前髪を下ろしている人は、整髪していないと登っているうちに、おでこにはりついてうざったくなってきます。
キャップやヘアバンドを着用することで、前髪のわずらわしさから解放されながら、他との違いを出していきましょう。
キャップは視界が悪くなるので、つばを後ろにしてかぶるのがオススメです。
ニット帽は、蒸れるので、あまりオススメしません。
3.体を冷やさないことも大切
冬になると、登っている時間以外は体が冷えてしまいます。
冬でなくても、冷房ガンガンのジムは冷えます。
そのため、パーカーなどの羽織れるものを1着持っていると便利です。
体が温まるまでは、上着を着たまま登るのもケガの予防としてオススメです。
4.ケガが心配ならサポーターもつけて予防しよう!
初日にケガをすることは滅多にないと思いますが、ケガの予防をするにこしたことはありません。
登る前の動的ストレッチを行ったうえで、加圧サポーターを着用してみてはいかがでしょうか。
オススメは、痛めやすい手首とひじ周りの装着です。
さらに、指も保護したいという方はテーピングをしてみてください。
非伸縮性の12mm幅のテーピングテープを、指の関節と関節の間に二回り巻きます。
巻き終わりも巻き始めも指の背です。
あまりきつく巻きすぎると、指がうっ血してしまいますので、適度に調整してください。
最初はしなくていいかもしれませんが、ボルダリングを続けていくと、指の腹にできたまめがむけてしまうことがあります。
まめがむけてしまうことの防止に加えて、指関節の痛み軽減や腱の損傷(パキり)防止にも効果的です。
心配な方は、是非テーピングにもトライしてみてください。
もし、まめがむけてしまったり、すり傷ができてしまったりしたときは、すぐに水で洗い流し、絆創膏を貼りましょう。
湿潤療法ができるキズパワーパッドなどがオススメですが、人によってはかぶれてしまうことがあるため、肌と相談しながら使用してください。
5.一気に揃えられるオススメの通販サイトは?
服の通販サイトはたくさんありますが、やはり見やすさや選びやすさではAmazonが一番です。
有名スポーツブランドの商品もありますし、予算に合わせて選べると思います。
ただ、ボトムスのストレッチ素材にこだわりたい人は、実際にお店で質感を見ることをオススメします。
返品の手間を惜しまないという人は、Amazonのような返品無料のサービスを利用してみるのもいいかもしれません。
さらに細かく吟味して選びたいという人は、他のECサイトも見てみてください。
6.まとめ
いかがでしたか?
筆者の一番のおススメは2.4のロングパンツスタイルです。
ボルダリングをすると、必ずと言っていいほどすり傷を負います。
特に手や腕、ひじ、すね、ひざは、すり傷のしやすい箇所です。
上半身は、サポーターでも肘より下にすそがあると、登りづらくなります。
下半身は、ある程度ストレッチがきくパンツであれば、ロングでも動きに支障はほとんど出ません。
動きをあまり制限せずにすり傷を回避する、という意味で、ロングパンツはとても優れています。
「できる限りすり傷を回避したい!」という人は、上半身も長袖かサポーターの着用をおススメします。
是非、自分に合ったスタイルを見つけて、楽しいボルダリングライフの一歩を踏み出しましょう!